脂肪をメインにしたアトキンスダイエットのような糖質制限食では、体が酸性に傾くことで骨粗鬆症の発症リスクが高まります。
糖質制限のメリットとデメリット
糖質制限とは、血糖値を上昇させる糖質を制限して、食後の高血糖を防ぐという考え方です。血糖値が上昇しないことから、糖尿病の改善やダイエットなどにこの考え方は取り入れられています。これを利用したダイエット方法を「低インスリンダイエット」と呼ぶこともあります。
体は、糖分を燃料として動いていますが、この糖分を制限することによって、燃料への変換効率が悪くなります。悪くなることで消費カロリーが増え、糖質を摂取している時と同じ運動量をしていても、制限しているときのほうが体脂肪を多く消費するのです。
糖質制限のメリットは、タンパク質や脂質など糖質になる炭水化物を除けば、どんなものでも満腹になるまで食べられることです。お酒も、糖質の入っていないビールやチューハイ、ジンやウイスキー、焼酎などの蒸留酒も飲むことができます。おやつも寒天ゼリーや低糖質のナッツ類、おからや豆乳を使ったクッキーやケーキ、プリンなども食べられます。
デメリットは、何も食べてもいいと言うことで、豚肉や牛肉などの過剰摂取は心臓疾患などの病気になってしまう可能性があります。また、糖質を制限したことで体が糖質が足りない状態になっており、糖質制限を止めたとたん糖質の吸収が良くなってしまい体重が元に戻ってしまうなどがあります。
食べすぎや運動不足によって内臓脂肪が溜まると、インスリンの働きが悪くなり糖尿病になってしまう可能性になってしまいます。しかし、糖質制限でインスリンを抑えて低インスリンにすることで、体を意図的に飢餓状態にして痩せると言う方法でもあります。つまり、断食と変わらないために長期に行うには危険なダイエット方法とも言えます。
このため、三食主食を抜いてダイエットを行うよりも、夜だけ主食を抜く、夜とともに朝か昼のどちらかだけ主食を抜く、夕食の時間を早くして夕食後は食べないなどのルールを作って行う方が安全です。
また、どうしても炭水化物が食べたい場合には、玄米や五穀米などの未精製の穀物を選ぶ、食パンやバターロールではなくライ麦パンや全粒パン、ラーメンやうどんではなく蕎麦やスパゲティを選ぶことで糖質を抑えることができます。食べ物だけではなく、きちんと運動を組み入れることで、血糖値が上がりにくくなりリバウンドも起こりにくくなるため、有酸素運動とともに筋力トレーニングを行うことで、糖質制限を止めても代謝が増えて脂肪がつきにくい体を作れます。
糖質制限中避けるべき調味料
砂糖や糖質が多い食べ物や飲み物を避けるだけでなく、糖質が多い調味料も避けるのが糖質制限成功のコツです。
糖質制限での減量の安全なペースについて
糖質制限ダイエットは適正体重までスムーズに減量できます。しかし1カ月に4キロ以上痩せるとペースが速すぎるので食べる量を増やす必要があります。
糖質制限中に味方にできる飲み物
糖質制限中にお口が寂しくなって、ついついコーヒーや紅茶などを飲み過ぎていませんか。そんな嗜好品を、健康にも良い飲み物に変えてみましょう。